Netflix映画『パリピ的アフターライフの始め方』感想(ネタバレあり)〜パーティープランナーとは、人と人を引き合わせて幸せにすること〜
Netflixオリジナル映画『パリピ的アフターライフの始め方』ネタバレ含めた感想です。邦題から受けるイメージをいい意味で裏切る、地に足のついた幸せについての物語。
作品情報
原題:Afterlife of the Party
製作年:2021年
製作国:アメリカ
日本配信日:2021年9月2日Netflixで配信開始
本編尺:1時間49分
監督:スティーブン・へレク
出演:ビクトリア・ジャスティス、ミドリ・フランシス、ロビン・スコット
ジャンル:コメディ
予告編
あらすじ
思いもよらない事故により、人生の最期を迎えたパリピのキャシー。現世に戻ることになった彼女は、やり残したことを全うし、無事に天国へ行くことができるのか。
感想
評価:★★★☆☆
邦題にも「パリピ」と付いていることもあり、仕事もそっちのけで遊び放題、パーティー三昧というイメージを持ちがちだ。だが、本作の主人公であるキャシーはパーティープランナーという仕事に就いている。
パーティーの開催を設計することで、自分が楽しむという以上に、人と人を引き合わせることで新たな幸せを生み、その結果自分も幸せになるという職業に就いているからこそ、彼女は死後も守護天使のように地上に降り立ち、博物館助手という華やかな世界の対局にいる親友と隣人を引き合わせようと奮闘する。
だが、彼女は親友だけではなく、父親と母親との関係性も修復させなければならない。ここで彼女が人を幸せにするという一方的のベクトルではなく、彼女に幸せにしてもらった親友がそのために一肌脱ぐという恩返しのベクトルが作用していくところが本作のポイントとなる。
自分の人生に深く関与している人物との関係修復のために行動するという物語なので、設定の割には話の射程は狭いが、邦題から受けるイメージをいい意味で裏切る、地に足のついた幸せについての作品だ。