RICKのしまシネマ 

映画館のない離島から、NetflixやAmazonプライムビデオの新作配信映画を中心に爆速レビュー!

2021年新作映画ベストテン

2021年に鑑賞した新作映画ベストテンです。
3月に映画館のない離島に移住したこともあり、ほとんど配信で観たものばかりですが、観た作品数自体は増えた一年でした。

 

<洋画>
①クイーン&スリム(Netflixで配信中)

アメリカン・ニューシネマのような黒人の男女による逃避行であり、今年最高のラブストーリー。これが日本では劇場未公開なんて信じられない。

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②パワー・オブ・ザ・ドッグ(Netflixオリジナル)

「男らしさ」の脆さを極限まで描いた大傑作。来年のアカデミー賞で主要部門を総ナメにしてもおかしくない圧倒的な映画。

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③tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!(Netflixオリジナル)

夢を追い求め続けるか、それとも堅実な人生に舵を切るか。その境目となる30歳という時限爆弾に怯える男の、人生讃歌ミュージカル。

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④ドント・ルック・アップ(Netflixオリジナル)

彗星が地球に衝突する未来を目の前にした人間たちの滑稽な姿。悲観と楽観と茶番がゴチャ混ぜの、コロナ禍であたふたする全世界に向けた皮肉が痛快。

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⑤隔たる世界の2人(Netflixオリジナル)

不条理で危険な「無理ゲー」な世界を追体験させながら、日常の問題と接続してみせる。アイデアに心底驚かされる「タイムリープもの」の新たな傑作短篇。

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⑥明日への地図を探して(Amazonプライムビデオオリジナル)

こちらも「タイムリープもの」のジャンルに、ロールプレイング的な要素を掛け合わせた、ボーイミーツガールものの新たな傑作。特に冒頭の素晴らしさは今年イチ。

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⑦少年の君

映画としてのクオリティで言えば「パワー・オブ・ザ・ドッグ」と引けを取らない。中国映画のレベルの高さを、今年も思い知らされた。

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⑧ミッチェル家とマシンの反乱(Netflixオリジナル)

アニメはディズニーやピクサーだけじゃない。情報化社会を茶化しつつ、家族が一致団結していく胸熱展開の数々。面白すぎて涙が出てくるファミリー映画。

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⑨PASSING 白い黒人(Netflixオリジナル)

世間の目に怯える黒人たちの心の有り様を、エレガンスな白黒画面と目線の演出で的確に浮かび上がらせる。これが監督デビュー作なんて末恐ろしい。

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⑩Untold:慢心と失墜のアイスホッケー(Netflixオリジナル)

マフィアの父親にホッケーチームを買い与えられた17歳のドラ息子が、問題児たちをカネで集めて悪党軍団を作り上げていく。今年一番面白かったドキュメンタリー。

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<邦画>
①花束みたいな恋をした
調布からほど近くの多摩川沿いに住み、明大前で趣味の話で盛り上がって居酒屋でオールするような学生生活を送ってきた身としては、尋常じゃない刺さり方をした特別な一作。

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②シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ(Amazonプライムビデオで配信中)

孤高の映画作家が身を切ってシリーズを終わらせようとする覚悟。四半世紀連れ添った我が子のようなエヴァと、生みの親である庵野の捻れた愛憎と迫力にただただ圧倒された。

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③空白

現代に蔓延る「正しさ」の強要による副作用を、圧倒的な真実味を持って描いた大傑作。すべての登場人物をここまで深く描写する吉田恵輔の手腕に改めて脱帽。

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④すばらしき世界

俠気と醜く理不尽な世間との間で葛藤する瞬間湯沸かし器のような男。役所広司の凄みに圧倒される、西川美和の最高傑作。

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⑤まともじゃないのは君も一緒(Netflixで配信中)

成田凌と清原果耶のまるで素のような会話劇の圧倒的な面白さと、ある一定の価値観を押し付けない作り手のバランス感覚が光る。

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⑥あのこは貴族

日本の階級やヒエラルキーを真正面から描きながら、単純な二項対立の図式に当てはめず、女性たちがそれぞれ行き場を見つける物語として語りきったネクストレベルの傑作。

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浅草キッド(Netflixオリジナル)

過度にノスタルジックでベタでお涙頂戴かもしれない。だが、柳楽優弥大泉洋による弟子と師匠の血の通ったやり取りと、もう戻らない時間や場所を愛おしむラストの長回しに涙腺決壊。

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⑧街の上で(Netflixで配信中)

人はどの時点から相手を「好き」だと思うようになるのか。新作を作るたびにベストテン級の映画を量産する恋愛映画の名手・今泉力哉による、新たな恋愛観測劇の傑作。

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⑨BLUE ブルー(Netflixで配信中)

挑戦者であり、敗者であり続ける青コーナー。責任と覚悟を伴うボクシング人生の終わりと夢を追った証を身体に刻み込んだ男たちの、静謐で熱き物語。

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⑩哀愁しんでれら

絵に書いた「幸せ」という呪いに囚われた転落劇であり、毒っ気たっぷりのおとぎ話。賛否両論の作品だが、アプローチの新鮮さが面白い。

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また、離島だとどうしても公開後に少し経ってからしか新作映画を観れないというハンデがあり、そこだけが映画ファンとしては残念なところです…。
もし昨年公開時に観ていたら、確実にベスト5には入っていた傑作も最後に載せておきます。

<洋画>
①燃ゆる女の肖像
②ブルータル・ジャスティス(Amazonプライムビデオで配信中)
③EXIT(Netflixで配信中)

<邦画>
①のぼる小寺さん(Netflixで配信中)
②海辺の映画館 キネマの玉手箱(Netflixで配信中)
③音楽(Netflixで配信中)