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Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』感想(ネタバレあり)〜監督としてとしての力量を問われるクルーニー〜

Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』ネタバレを含めた感想です。ジョージ・クルーニー製作・監督・主演という力の入りようですが、演出は決して巧くいっていないと思います。

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<作品情報>

原題:The Midnight Sky
製作年:2020年
製作国:アメリ
日本配信日:2020年12月23日 Netflixで配信開始
本編尺:1時間58分
監督:ジョージ・クルーニー
出演:ジョージ・クルーニーフェリシティ・ジョーンズデヴィッド・オイェロウォ
ジャンル:SF

<予告編>
 

あらすじ


地球滅亡が目前に迫ってもなお、北極の基地に残る孤独な科学者オーガスティン。基地には誰もいなくなったはずだったが、ひとりの謎めいた少女が現れる。アイリスという名のその少女と共同生活を送ることになったオーガスティンはある日、木星の衛星の探査任務を終えて地球に戻ろうとする宇宙船の乗組員サリーらの存在を知る。オーガスティンはサリーらと交信し、滅亡を待つだけの地球に戻ってくることをやめさせようとするが…。

 

感想


評価:★★☆☆☆

地球に残ることを選択した老博士と少女の北極圏の天文台での交流と、宇宙に取り残されてしまった宇宙船のクルーの話が並行して描かれる本作は、その2つの舞台を必死に交信することで関係させつつ、さらにある仕掛けを終盤に用意することで、汚染層を隔てた陸と宙のドラマを結びつける作劇になっている。

だが、ある仕掛けを明かすまでの意味ありげなショットの断片然り、2つの舞台における情報の出し方や切迫感の解離然り、ストーリーテリングが巧くいっているとは思えない宇宙船内で赤い斑点のように宙に浮きながら飛び散る大量の血が、船外で降り注ぐ隕石群と呼応しているようなシーンは面白いが、SF映画としてフレッシュな画がないのも物足りない。

 

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