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Netflix映画『さらば!2020年』感想(ネタバレあり)〜激動の1年をエンターテイメントショーのような形でネタ化してみせる切り口の鋭さ

Netflixオリジナル映画『さらば!2020年』ネタバレを含めた感想です。激動の2020年をエンターテイメントショーのような形でネタ化してみせる切り口の鋭さに日本との差を感じざるを得ません…。

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<作品情報>
原題:Death to 2020

製作年:2020年
製作国:アメリ
日本配信日:2020年12月27日 Netflixで配信開始
本編尺:1時間10分
監督:アル・キャンベル、アリス・マティアス
出演:サミュエル・L・ジャクソンヒュー・グラントリサ・クドロー
ジャンル:コメディ

 

あらすじ


想定外続きだった2020年。思い出したくもない1年を、ナンセンスな視点で見直して笑って見送ろう! 「ブラック・ミラー」の製作陣が贈るコメディイベント。

 

感想


評価:★★★☆☆

激動の2020年をとにかく茶化し、皮肉りながら振り返る本作トランプとバイデンの「老人のラップバトル討論会」「パンくずを奪い合うハトのよう」と揶揄される選挙戦。マスクではなく白い頭巾なら喜んで被ったであろうトランプがコロナにかかることで、彼の行く末を賛成派も反対派も固唾を飲んで見守り、アメリカ国民が唯一ひとつになった瞬間。ブラック・ライブズ・マターに象徴されるように、分断や分極化が顕著になったことで揺れに揺れた1年をエンターテイメントショーのような形でネタ化してみせる切り口の鋭さは見事。

本作が描くダイジェストも作り手が切り取った「物語」であるものの、リスクを背負いつつも政治に切り込むクリエイターやコメディアンたちの姿勢は、こんな時代だからこその矜持があるこのような作品を見ると、より一層日本との差を感じざるを得ない。

 

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